お盆に「転職しようかな」と思った人へ。5回転職した僕が、年代別に伝えたいこと

転職✖キャリア

お盆休みに入ると、決まって同じことを考える人が多いみたいです。

「このまま、今の会社にいていいんだろうか」

僕もそうでした。仕事が止まって、時間ができて、ふと立ち止まる。しかも帰省すれば、親や親戚に「仕事はどう?」と聞かれる。同級生と会えば、なんとなく比べてしまう。

転職を考える人が増えるのは、たいてい年末とお盆です。忙しさが途切れて、自分の位置がはっきり見えるタイミングだからだと思います。

僕は20代・30代・40代を通して、5回転職してきました。今はITコンサルタントとして働いていますが、ここに来るまでにそれなりに悩んでいます。

その経験から、年代別に何を考えて動いたのかをまとめます。お盆の夜に「どうしようかな」と思っている方の、判断材料になれば嬉しいです。

転職で一番大事な判断軸は「未来の選択肢が減らないか」

年代の話に入る前に、僕がずっと持っている軸をひとつだけ。

  • *この仕事は、先に繋がるのか。**

これだけです。

たとえば、その会社独自のルールや作業を、入社以来10年任され続けたとします。社内では詳しい人として重宝されるかもしれません。

でも30代になって転職を考えたとき、その10年は市場では評価されにくい。気づかないうちに、選択肢が削られているわけです。

転職するかどうかより先に、まず「今の場所にいると、自分の選べる道は増えるのか、減るのか」を見てほしいです。増えているなら、焦って動く必要はありません。

20代の転職は「様々な経験を積める環境か」で決める

20代で見るべきは、給料でも役職でもありません。

  • *経験の幅です。**

ずっと同じ仕事を任され続けていないか。新しいことに挑戦できる環境にあるか。ここが閉じているなら、転職を検討していいと思います。

この年代の強みは、失敗が経歴の傷になりにくいことです。むしろ苦手な領域に踏み込んで、壁にぶつかっておいたほうがいい。

僕自身、意識してやってきたのは「あえて負けに行く」ことでした。得意じゃない場所に身を置くと、否応なく考えます。その試行錯誤が、あとで引き出しになる。

20代で積んだ引き出しは、30代以降で効いてきます。逆に、ここで楽な場所に留まると、後で選択肢が減ります。

30代の転職は「マネジメントさせてもらえるか」が分かれ目

30代で決定的に重要なのが、これです。

  • *リーダー経験を持てるかどうか。**

規模は関係ありません。3人でも5人でもいい。人をまとめて、進捗を管理して、成果に責任を持つ経験があるかどうか。

なぜかというと、転職市場で必ず問われるからです。経験上、例外はほとんどありませんでした。

今の会社でその機会が回ってきそうにないなら、それは動く理由になります。逆に、任されそうな流れがあるなら、もう少し粘る価値があります。

30代は、プレイヤーとしての評価から、マネジメント込みの評価に切り替わる時期です。ここを逃すと、40代の選択肢がはっきり狭まります。

40代の転職は「収入と役職」にこだわっていい

40代になったら、遠慮する必要はないと思っています。

  • *収入が安定しない。役職につける見込みもない。**

この状態が続くなら、転職を考えていいタイミングです。

この年代の転職は、完全に経歴勝負になります。裏を返せば、それまで選択肢が減らないように振る舞えていれば、希望はかなり通りやすくなっています。

僕が40代で未経験のコンサル業界に入れたのも、IT業界で積んだ20年以上の経験が土台にあったからです。ゼロから飛び込んだように見えて、実際には持ち込めるものがありました。

もし積み上げが弱いと感じるなら、資格を取るのは有効な手段です。異業種に移る場合は特にそうで、経歴の説明がつきやすくなります。僕がPMPを取ったのも、この理由が大きいです。

「なんとなくモヤモヤする」なら、6つだけ自問してみる

とはいえ、はっきりした不満がないケースも多いですよね。辞める決定打がないまま、モヤモヤだけが残る。

そういうときは、違和感を言葉にすることから始めるといいです。次の6つを、正直に答えてみてください。

  • 月曜の朝、何を感じるか
  • この1ヶ月で心から笑ったのは、職場の中か外か
  • 今の上司や同僚と、信頼関係を築けているか
  • 給料が同じでも、今の仕事を続けたいか
  • 最近「この会社で成長しているな」と思えたか
  • 転職した知人に、うらやましさを感じるか

答えを並べると、自分が本当は何に納得していないのかが見えてきます。待遇だと思っていたら人間関係だった、というのはよくある話です。

原因が環境なのか自分なのかで、打ち手も変わります。部署異動や相談で解決するなら、転職はまだ早い。

動くと決めても、いきなり辞めなくていい

最後に、これだけは言っておきたいです。

僕は最初の転職に、2年近くかかりました。人間関係のストレスと、評価されにくい環境。それでも「今よりひどくなったら」という不安で、求人サイトを開いては閉じる日々でした。

背中を押されたのは、先輩の一言でした。

「いつでも戻れる場所があると思ったら、気が楽になった」

不安が消えたわけではありません。ただ、退路を確保すると動けるようになるというのは、その後も実感しています。

だから、お盆に思い立ったからといって、明日辞表を出す必要はありません。

転職サイトに登録だけしてみる。職務経歴書を下書きしてみる。転職した知人に、話を聞くアポを取ってみる。

このくらいで十分です。「まだ転職しないけど、少しずつ準備する」が、いちばん現実的なスタンスだと思っています。

休みが終わる前に、ひとつだけ決めておく

転職は、するかしないかの話ではありません。

  • *自分の選択肢を減らさないために、今どう動くか**の話です。辞めることが目的になると、たいてい判断を誤ります。

お盆が明けたら、また忙しさが戻ってきます。そうなると、この問いはまた奥に引っ込んでしまう。

だから休みが終わる前に、ひとつだけ決めておいてください。

今の場所にいて、自分の選択肢は増えていますか。それとも、減っていますか。

答えがどちらでも構いません。ただ、目をそらさずに一度考えたかどうかで、1年後はけっこう変わります。

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