真面目にやっている。手も抜いていない。それなのに評価されない。
こういう人を何人も見てきましたし、僕自身もそうでした。
長く見てきて思うのは、足りないのは実力ではなく、見せる力だということです。
そしてもっと厄介なのは、見せられないと重要な仕事そのものが回ってこなくなることです。評価される機会自体が減っていきます。
重要な仕事は「できる人」ではなく「見えている人」に回る
仕事を振る側の立場で考えると分かります。
大事な案件を任せるとき、頭に浮かぶのは「実力がある人」ではありません。「今、何ができるか分かっている人」です。
これは同じではありません。
実力があっても、何をやっているか見えていない人には振れません。振る側にとってリスクだからです。だから無難な仕事だけが回っていく。
そして重要な仕事は、見えている人に集まります。
- *ここから差が開き始めます。**
重要な仕事をした人には実績が残る。実績が残ると次も任される。任されるからさらに見える。この循環に入った人と、入れなかった人の差は、1年でかなり大きくなります。
実力の差ではありません。入り口で分かれています。
「見せる」を避けてしまう人の共通点
見せることを、多くの人が避けます。理由はだいたい同じです。
自己アピールが苦手、あるいは嫌い。売り込むような振る舞いに抵抗がある。そういう人ほど「黙って結果を出せばいい」と考えます。
確実になってから言おうとする。まだ形になっていないから、まだ確信がないから、報告は後で。そう思っているうちに終わります。
僕自身、後者でした。中途半端な状態で見せるのが恥ずかしかった。
ただ、これは順番が逆なんですよね。
成功率が低くても、見せないといけない
ここが一番伝えたい部分です。
- *うまくいく確証がなくても、見せる必要があります。**
- 「これを試そうとしています」
- 「ここで詰まっています」
- 「たぶんこうだと思いますが、まだ確認できていません」
こういう不完全な情報のほうが、実は価値があります。相手が動けるからです。
完成してから報告すると、相手は結果を受け取るだけです。途中で共有すれば、相手は判断できるし、助けられるし、何よりあなたが何を考えている人かが伝わります。
成功したものだけを見せていると、成功した数しか見えません。試行の量が伝わらない。試行の量こそが、その人の価値なのに。
具体的な方法は、実は簡単です
大げさなことは必要ありません。
僕がやっているのは、日報を頼まれていない相手に送ることです。
やったこと、詰まっていること、分かったこと。この3つだけを3分で書いて、必要な人に流す。それだけで「あの人が今何をしているか」が伝わります。
新しい環境に入ったときは特に効きます。僕が40代・未経験でコンサルに入ったとき、初日の会議では一言も話せませんでした(そのときの話)。会議で存在を示せないなら、別の場所で示すしかない。
書き方は日報の書き方|3つの観点で3分で終わらせるにまとめました。
評価する側も、実は情報が足りていない
もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
- *評価する側は、あなたが思っているほどあなたを見ていません。**
見る気がないのではなく、単純に情報が届いていないんです。聞けば催促になるので聞けない。だから勝手に流れてくる情報を、実はありがたく受け取っています。
「送りつけると迷惑では」と思うかもしれませんが、僕の経験では逆でした。「助かる」と言われます。
まとめ|見せることは、媚びることではない
評価されないのは、実力ではなく見えていないことが原因のことが多い。
見えていない人には、重要な仕事が回ってこない。だから実績も作れない。
確証がなくても、途中経過を見せる。試行の量こそが伝わる価値になる。
日報のような小さな仕組みで十分に足りる。
自己アピールが苦手な人ほど、「アピール」ではなく「共有」だと思ってください。 売り込みではなく、相手が判断するための材料を渡しているだけです。
あなたの上司は、あなたが先週何に時間を使ったか説明できますか。

